だれかに教えたいこと ~福沢諭吉『学問のすゝめ』の紹介④~

みなさん、こんにちは!

 

今回は、「だれかに教えたいこと」というネタで、自分自身が数回に1回のペースでおこなっている、福沢諭吉『学問のすゝめ』の紹介(4回目)をしていきます。

 

福沢は、本書の中で、次のような内容をしきりに述べています。(少し、私の拡大解釈も入れております)

 

「政府っていうのは、国民が約束をかわしてつくった”国民代表”みたいなものだから、政府が決めた法律に従わないっていうことは、自分で決めた法律に従わないっていうことになるんですよ!それぐらい自覚をもって政府のことを見てくださいよ!なんにも自分で考えないで、むやみに政府批判している場合じゃないですよ。もし不満があるなら、正式に申し出て、堂々と議論すべきなんですよ!それぐらい、自分事で考えてくださいよ!」

 

→福沢は、国民が学問をつまず、自分で考えず、ただ政府・役人・警察におびえたり、不満を言ったりすることに警鐘をならしました。西洋では、一人ひとりに自覚があるから、政府の決めた法律に従うし、不満があるなら堂々と議論を起こそうとする。(明治期当時の)日本ではまだそこまで国民が育ってない。これは国として急務の課題だ、と考えたわけです。

 

→こうした課題に立ち向かうべくつき進んだのが、慶應義塾だったわけですね。

 

 

今でも私たちは、政府や政治家を批判したりしますが、ちょっと立ち止まって考えてみる必要がありそうです。「彼ら彼女らを選んだのは誰ですか?」「自分たちじゃないか」と。もちろん、自分が票を投じた人が必ずしも国会や内閣のメンバーになっているわけではありませんが、選挙という正式な仕組みに関わることができている以上は、「自分たちにも責任があるんじゃないか」と考えるべきだと私は思いました。

 

世の中をよくしていくためには、まずは自分から動かないと・・・そんなことを考えさせられた今回の『学問のすゝめ』でした。

 

少し、説教くさくなってしまってごめんなさい。でも、古典から学べるものはどんどん学ばないとという気持ちがあったので、書いてみました。

 

読んでいただき、ありがとうございました!